【16】ペニンシュラキッチン 無垢クラシック框扉(茶)
今回は、一戸建て住宅のリフォームで設置させていただいたアメリカカントリースタイルのオーダーキッチンをご紹介します。アメリカでの海外経験がある奥様がこだわったオーダーキッチンとなりました。扉材は無垢オークの框付き扉です。色は何枚かのサンプルを見ていただいた上で、少しダークなブラウンで、とても高級感のある雰囲気になっています。
2700mmのペニンシュラキッチンに背面収納を組み合わせた、いわゆるⅡ型レイアウトキッチンになります。とても機能的で使いやすいレイアウトです。そこにお手持ちの冷蔵庫をうまくビルトインできました。
キッチン部分は、手元が見えないように15cm程度高くしています。ブルーのモザイクタイルはお施主様が選んだものですが、クラシックな雰囲気の中に、よく馴染んでいます。
壁に貼られたタイルもサブウェイタイルのような形なのですが、白ではなくグラデーションのある微妙色合いが面白いですね。
背面収納のトールキャビネットの中間部分は、オープンボックスにして、とりあえず手持ちの電子レンジを置きますが、将来はミーレの電気オーブンを購入し、ビルトイン出来る様に計画しています。電気配線や排熱経路も確保しました。
吊戸棚は、あえて、高さや奥行きを違うサイズで組み合わせる事によって、立体感が出て、とてもアメリカキッチンらしいデザインになりました。アメリカに住まれていたお施主様のデザインセンスが活きています。
ユーロキッチンズ定番のクォーツエンジニアリングの天板とCOMO(コモ)のカラーステンレスシンク、デルタのタッチ水栓(アディソン、9192T-DST)の組み合わせです。クォーツカウンターはシーザーストーンのビアンコドリフトという大理石柄の石種を選ばれました。
天板の色や柄、扉の色の組み合わせには、かなり時間を掛けて悩まれていましたが、最終的にはとても気に入っていただけました。水栓の脇には、デルタのソープディスペンサー(お施主様がアメリカで購入)が取り付けられています。
ダイニング側から見たキッチンです。ちょうど手元が隠れるようになっています。レンジフードはアリエッタのバルケッタを選びました。ステンレスフードでモダンデザインが特徴のアリエッタですが、このようなアメリカデザインのキッチンと組み合わせても違和感は全くありません。アメリカでも今は、このようなクラシックとモダンを組み合わせたデザインの方が多いです。
ダイニングは、両脇に幅60cmの開き戸キャビネットが設置されて、中央部のオープンスペースにはカウンターチェアーを置く予定になっています。
ダイニング側のカウンターは奥行きが47cmありますので、気の置けない友人とのティータイムや簡単な朝ごはんであれば、このカウンターで用が済みます。もちろん、通常は作業スペースになったり、配膳台としても大活躍する事でしょう。
コンロはハーマン(ノーリツ)のスタイリッシュブリンクレボアという製品です。プラチナシルバーガラスの天板なので、とてもお手入れがしやすい感じです。
引き出しタイプのシンクキャビネットの隣には、ミーレの食器洗浄機(G5100Sci)が設置されています。もちろん、同じと扉材で統一しています。その脇には3段引き出し、コンロ用の深目の引き出し、一番壁側には幅15cmのボトルラックをレイアウトしました。
吊戸棚とクラウンモールディングの組み合わせです。吊戸棚の高さは、天板から約40cmとギリギリまで低くしました。そうする事で、吊戸棚でも物が出し入れしやすいですし、デザイン的にもアメリカっぽさが感じられます。また、吊戸棚の扉を少し長くしておりますので、棚下灯もうまく隠れています。