【59】Ⅰ型キッチン+アイランド 無垢スクエア框扉(茶)
ポスト&ビーム工法の新築住宅に設置したヨーロピアンクラシックデザインのオーダーキッチンをご紹介します。長野県白馬村と遠方になりますが、お施主様が都内にお住まいでしたので、都内で打ち合わせが出来た事、建築会社様の協力が得られた事により、イレギュラーではありますが、お話を進めさせていただきました。
最高高さが10mを超える勾配天井からは、特徴的なデザインのシャンデリア(お施主様がアメリカから輸入)が下がっており、雄大なリビング&キッチン空間をより印象的なものにしています。
カウンター越しの山側には、天井まで延びる大開口の特注窓があり北アルプスが望めます。さらに、画像ではあまり見えませんが、窓の右側には暖炉が設置されています。
レイアウトは、長さ3,000mmのI型キッチンに、約135度の壁に沿って幅1,240mmのトールキャビネットを並べました。そして、長さ1,880mm×奥行800mmのアイランドを組み合わせました。
トールキャビネットには、AEG(アーエーゲー)の電気オーブン(BP8314001M)がビルトインされている他、食器などが収納されています
ホームパーティーなど人が集まる機会が多いのですが、通路幅を広めに取った回遊性の高いキッチンレイアウトであれば、たくさんのお客様を招待しても、ゆったりとくつろいでいただけます。
アイランドの天板を約250mm出っ張らせて、カウンター用のチェアを置いています。隣のリビングにも大きなソファーがあるのですが、皆さん自然にアイランドに集まって来てしまうそうです(笑)
キッチン面にも大きな窓(こちらも北アルプスを望む事ができる)がありますので、窓の中心になるようにシンク位置を調整しました。吊戸棚を付けないようにして、全体的にボッテリならないようにデザインしました。
レンジフードはアリエッタのベッタ、脇にあるWhirlpool(ワールプール)社の冷蔵庫はお施主様が輸入されたものです。壁全面に貼られたタイルもお施主様が探されてきたものです。
タイルのチョイスには大分苦労されていましたが、選ばれたタイルは、一般的なサブウェイタイルよりも一回り大きなサイズで、空間全体のボリューム感とよく合っていて違和感がありません。また、タイル表面には微妙な凹凸があって、よりヨーロピアンクラシックらしさが出ていますね。
IHコンロは、AEG(アーエーゲー)のAHI635CA、食器洗浄機はミーレの(Miele)のG6100SCiを選びました。場所が白馬と言う事で、食器洗浄機には寒冷地用のヒーターが取り付けられています。
扉は無垢木製扉(アルダー材)に濃い目ブラウンに塗装しました。濃い目のスクエア框スタイルは高級家具のようなキッチンになります。取っ手は、木の枝をモチーフにしたハンドルを選ばれました。なかなかお目にかかれないデザインですが、アンティークシルバーの色合いも含めて、全体の雰囲気によく合っています。
シンクは、トヨウラのスクエア形状のステンレスシンク(N800BSS)です。一般的には割高になる10Rの板金シンクですが、サイズを800mmに限定する事により、低コスト&短納期になった人気の商品です。表面はブラスト仕上げです。
水栓はSUTTO(三栄水栓)のK8731JV(寒冷地仕様K8731JK)を採用しました。このようなデザインの水栓ではグローエのK7が有名ですが、こちらの水栓も負けずにおしゃれです。価格もリーズナブル(実勢価格4万円程度)ですし、グローエにこだわらない方には、良いかもしれません。
天板は、ソーラーホワイトという天然御影石を選びました。特にご主人様がカウンターにこだわりがあり、クォーツエンジニアリングストーンも含めて、いろいろ見ていただきましたが、最終的には天然石をチョイスしました。
一般的な白系の御影石では、どうしても墓石や和風建築の玄関などを想像してしまうのですが、ソーラーホワイトは、それらよりも洗練された雰囲気になっています。(価格も洗練されていましたが・・・)
アイランドの側面のサイドパネルには家具調コンセントが取り付けられています。色が黒いのであまり目立ちません。