【12】Ⅱ型キッチン フラット塗装扉(白)
今回は渋谷区のマンションリフォームで設置させていただいたイタリアンモダンなオーダーキッチンを紹介します。
もともと、ドイツ製のシステムキッチンが設置されていましたが、家全体のリフォームと合わせてキッチンも交換となりました。ミーレの食器洗浄機がほぼ新品の状態でしたので、そのまま再利用いたしました。また、できるだけ余計なコストが掛からないように、ガスコンロの場所とシンクの場所は以前と同じにしております。
レイアウトはクローズキッチンのⅡ型です。リフォームの際に壁を壊してダイニングと繋げる案もあり、悩みましたがクローズのままにしました。扉はホワイト鏡面塗装のフラットパネル、ステンレスのバーハンドルを組み合わせました。
天板は石目模様のクォーツエンジニアリングストーン、言わなければ天然の御影石と見間違えてしまいます。壁のタイルと床のタイルはお施主様が選ばれたのですが、全体の印象が、とてもシックで素敵な印象です。
コチラはシンク側です。サイドパネルに区切られた冷蔵庫スペースと奥にはAEG(アーエーゲー)の電気オーブンが組み込まれたトールキャビネットが設置されています。
クォーツ天板の奥行きも少し変えています。一般的には65cmになりますが、今回はシンク側が奥行き75cm、コンロ側が奥行き70cmにしました。これで十分なワークスペースが確保できました。吊戸棚もたくさん取り付けて、たっぷり収納できるとお施主様も喜んでいただけました。
ドイツ製の電気オーブン(AEG BP8314001M)をアイラインで組み込んでウォールキャビネットです。上下は食器や食材を保管する収納庫として使用します。最上部のガラリは電気オーブンの排熱用です。左側のスペースには冷蔵庫が設置されます。
吊戸棚の一部を使って、お手持ちの電子レンジを置きました。AEGの電気オーブンには電子レンジ機能は付いておりませんので、ちょっとした温めものには、お手持ちのものを気軽に使えた方が便利ですよね。将来的には、もう少しおしゃれな電子レンジに買い換えるそうです(笑)
吊戸棚の下の5cmほどの照明スペースを用意しました。通常、吊戸棚用のダウンライトなどを用意するのですが、電気配線工事や吊戸棚の加工で、とても手間とコストが掛かります。ユーロキッチンズでは、電池式で配線不要、両面テープで好きなところに取り付けが出来る薄型LEDダウンライトをこの照明スペースに取り付けることをご提案しています。
COMO(コモ)のカラーステンレスシンクです。パッと見た感じホワイトですが、実はグラニットホワイトという新色で、少し石調の模様(粒?)が入っています。水栓はTOTOのタッチ水栓(TKN34PBTN)を採用しました。クォーツストーン天板は、カルチャードクォーツのウィスターリアという御影石模様の石種です。
カラーステンレスシンクを拡大してみました。人工大理石シンクと違って、シームレス(接合部無し)にはなりませんが、工場で天板とシンクを接着するので、十分にきれいな接合部になっております。もちろん、水が漏れたり、コーキングで汚れるような事もありません。
黒い操作パネルの機械がミーレの食器洗浄機(G646SCi)です。前述したように、もともと設置されていた食洗機をそのまま、再利用しました。そのままと言っても、扉パネルだけは新しいキッチンと同じものに交換しています。
ガスコンロは幅75cmのハーマン製です。最近は親会社のノーリツブランドに切り替わってきています。(ハーマンブランドの方が格好良いような気もしますが・・・)設備機器については国産、海外製を問わず自由に選べます。
シンク下にはゴミ箱ワゴンを設置しました。ゴミ箱が3つワゴンに乗っており、必要なときだけ引き出すことが出来ます。
他の引き出しと同じ扉パネルが付いていますので、普段の使わない時はこのように収納しておけます。ワゴンタイプのため、床から2~3cmほど隙間があります。
炊飯器やポットなどを収納するための引き出しです。特注で1段目だけを深めにしており、使用するときだけ引き出して使います。
コンロ下の幅60cmの深形引き出しです。鍋やフライパンなどを収納したり、サポートバーを利用すれば、醤油や油などの1.5リットル容器などの背が高いものも効率良く収納できます。
こちらは3段引き出しです。有効高さは1段目は約8cm、2段目と3段目は約22cmとなります。