【29】コノ字型キッチン エレガントモダン扉(白)
新築輸入住宅に設置したエレガントなオーダーキッチンを紹介します。海外に在住経験のある奥様が、その時の暮らしを思い出しながら、全体のレイアウトやデザインを決めていきました。
無垢のクラシックテイストのフローリングに、白を基調としたエレガントキッチン、壁に埋め込まれたカップボード、アーチの下がり天井、白く塗装された腰壁パネルなど、まさに海外のインテリアデザインになっています。シャンデリアやカーテンも素敵ですね。
レイアウトは、この字型のキッチンにカップボードが組み合わされています。
シンク側は長さ280cm、奥行が100cmもあり、ゆったりとしています。ここにスツールを置けば、朝食ぐらいは十分に摂れます。壁側には冷蔵庫が設置される予定です。
レンジフードを中心に、窓がシンメトリーに配置されていて、美しいですね。コンロ前の通路幅は約125cmあり、料理中に子供達がキッチンに入ってきても、大丈夫です。
壁のタイルは定番のサブウェイタイルです。あえて、天井まで貼り上げずに、壁仕上げを一部残しているのもおしゃれな感じがします。
正面からコンロを見たときに、扉やツマミもシンメトリーになるようにデザインしましたが、今回、コーナーには2種類のキャビネットを使っています。
左側には細長い半円型の可動棚と1段引出が組み合わされたコーナーキャビネットを使い、コンロの左脇は幅30cmのボトルラックになっています。
右側には270度の回転棚が組み込まれたコーナーキャビネットを使いました。(ちなみに、右側はゴミ箱を置くためにオープンにしています。)
壁に埋め込まれたカップボードは、長さ150cm、奥行は55cmになります。天板にはお施主様が選んだベージュのタイルが貼られました。
吊戸棚は高さ90cmと、一般的な吊戸棚よりも約20cm長くなっている事で、海外のキッチンのような雰囲気が醸し出されます。(ちなみに天板から吊戸棚までは約50cmです。)
扉材は彫り込みの入ったエレガントデザイン、色は純白よりも一段トーンを落として、しっとりと落ち着いた感じになっています。
手前に見える食洗機はパナソニックのディープタイプ(NP-45MD6W)になりますが、キッチンと同じ扉材を取り付けており、デザインを崩さないようにしています。
天板は定番のクォーツエンジニアリングストーン、カルチャードクォーツのジェントルホワイトをお選びいただきました。シンクはカラーステンレス(COMO-C8)のホワイト、メイン水栓としてTOTOのタッチ水栓(TKN34PBTN)、浄水器は三菱クリンスイのA103ZCを採用しました。
ステンレスの排水蓋は、お客様にアマゾンで購入していただきました。弊社でも用意できるのですが、アマゾンの方が安いので、通常、お客様の方でご購入いただいております。
IHコンロはパナソニックのKZ-F32AS、ビルトイン電気オーブンも同じくパナソニックのNE-DB701Pをお選びいただきました。
レンジフードはアリエッタ(富士工業)のベッタです。色はステンレスとホワイトでかなり迷ったのですが、ご覧の通り、ホワイトになりました。どちらでも格好良くなったと思いますが、今回の場合は、部屋全体のインテリアとして、ホワイトの方が合っていると思います。(お客様にもそう言って頂けて、良かったです(笑))
今回は3種類の取っ手を使っています。キッチンの開き扉にはブラスのつまみ、
引き出しにはブラスのハンドル、
カップボードの吊戸棚には、土台がブラスのクリスタルのつまみを使いました。
ダイニング側の腰壁及び化粧パネルについては、建築会社様にてデザイン、施工されました。
特にキッチンのサイドパネルと腰壁との境目をうまく納めるのはかなり難しいのですが、とても綺麗に処理されています。モールディング等の輸入建材を使い慣れていない建築会社でなければ、なかなか、こううまくはいきません。
デザインされた腰壁は、カウンター下の背面を通りながら、そのままダイニングに繋がります。
コンロ前の窓に使われているカーテンはお施主様が探されたものですが、料理をするときには、マグネット式のタッセルでカーテンを束ねる事ができます。